お花とグリーン ARNO DECO Picture Diary

お花とグリーンを空間に…神戸より 心が潤う フラワーアートをお届けします

ここ数日 さむぅ~ さむぅ~と

呪文のように ぶつぶつ・・・

ほんとに 急に寒くなりました 

まだまだ 体が 寒さに 慣れてなくて・・・ただただ 寒いです

 

本日は ダリアとミニスノーボールの 

お供えアレンジです

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アスチルベに スカビオサシードなど

たっぷり お花が入っています

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12月は 私が深く関わった お知り合いの方や お友達で

亡くなってしまった方が 何人かいらっしゃいまして

毎年 お供えに アレンジを おくっています

こちらのアレンジも 今年 お写真の横にでも 飾って欲しいな・・・

という思いで おくらせていただきました

 

皆さん お若くして 突然でしたので

親御さんも 受け入れられるのに 何年も かかっていらっしゃいました

勿論 私もです

 

私の 友人が 大学で 死生学を 教えているのですが・・・

最近は 終活 死生観 看取り などの言葉が 頻繁に聞かれますが

死生学とは 

生と同様に みんなに等しく与えられている死なのに

死を語ることは タブー視されてきたといいますか

あまり 積極的に 捉えられてきませんでしたが

死を見つめることで 自分が大切にしているものが 見えてきたり

生きるということが問われ 生が豊かになりますよ という学問です

 

彼女の講義は 大教室が 学生さんで いっぱいになります

中には 介護をしている方 看護士さん カウンセラーさんなど

聴講生も いらっしゃいます

日常 深く考えることのない死について いろいろな角度から

考えていくそうです

 

印象的な講義があります

自分が大切にしているものを 数枚のメモに 1つずつ 書き出します

そして・・・あなたは 末期がんです と宣告されるところから 始まります

死期が迫る中で あきらめなければいけないものが 沢山でてきます

順に 大切なものを書き出した メモを 破っていきます

お友達 バンドしている学生さんなら音楽だったり 楽器だったり

家族 時間 もちろんお金って書く 学生さんもいます ペットに 趣味も・・・

 

そして いよいよ 亡くなるときに 最後の一枚を 破ります

一番最後まで残した 自分にとって一番大切なものを

破らなければいけない訳です

「母親」と書かれたメモを 最後の一枚に残す学生さんが

多く いらっしゃるらしく

みなさん 最後のメモを 破るときは 泣きながら・・・

 

財産や 名誉は いつかは手放すもの

何が自分にとって 大切か 気づかせてくれる講義です

大切なものがわかれば どうしようもない苦難に

ぶつかったときにも 手助けになったり 乗り越えられたり・・・

ということです

 

彼女はいつも 大切な人がなくなった時

思いっきり悲しんでも 構わないのよ~と言ってくれます

しばらくすると 私の気持ちの中に

その亡くなった方の お部屋ができるんだと・・・

すると 前より もっと その方が近くに

感じられるようになるよ~と 言ってくれます

 

彼女の講義を 若いうちに 受けれる学生さん達

幸せだな~って思います

 

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